超音波装置や探触子の進歩に伴い、浅部血管での血管壁構造を少なくても0.1mm単位で計測できるほどの鮮明な超音波画像が得られるようになってきました。
動脈壁の詳細な画像が得られることは糖尿病や高血圧、高脂血症患者等、動脈硬化発症リスクの高い患者に対して動脈硬化の状況を定量的に評価できる、脳血管や冠動脈病変の推測に役立つ、脳梗塞・心筋梗塞のリスクを評価する上での一助となる等というメリットを生み出しました。
MRIとともに頸部血管超音波検査は非侵襲的に繰り返し検査を行え、スクリーニングから精密検査まで幅広くカバーできる点に優れますから動脈硬化の有無や程度の診断には重要な検査で幅広く用いられています。特に超音波診断は簡便で短時間に行え、コストも低い検査なのでスクリーニングやフォローアップとしての役割も高いと言えます。
頚動脈超音波検査を行うにあたり、正しい断層面の描出技術と計測方法を身につけておきましょう。頚動脈エコーでは、症状や目的にあわせて効率良く検査を進める必要があります。効率良く正確な検査を進めるためには、疾患や病態とその超音波画像に対する知識を有していることはもちろん、自在に目的部位を描出・検査ができるように超音波セミナー等で知識と技術を磨いておくことが重要です。
頚動脈超音波検査で習得しておきたい項目
プローブの向きや力加減等に注意し、基本的な頚動脈超音波検査の走査テクニックを身につけます。精密で詳細な画像で検査することが求められる検査ということや、血管の血流情報を得るドプラ法を使用しますので、超音波診断機器を正しく調整ができることも大事な項目です。
また、頚動脈は1cmにも満たない血管(細い部分では2~3mm)ですから、まずは繊細な走査でしっかり血管を描出できる技術を身につける必要があります。
腹部や心臓の超音波検査と異なり、骨や気体の影響は受けませんが、場所により超音波の入射が困難なこともあります。超音波の透過が良い部位を素早く探し出す技術も大切です。アーチファクトの多い部分でもあることから、ノイズやアーチファクトの除去方法についても理解を深めておきます。多方向からの観察も見逃しを防ぐために重要です。
血流の評価においてはドプラ法の理解と検査機器の調整ができるようにしておくこと。そしてドプラ法で得られた情報を評価・診断に活かす知識も求められます。
管理人おすすめの頸動脈エコーセミナー
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技術の再現性 | ★★★★★ | 講習内容・時間 | ★★★★★ |
初心者への指導 | ★★★★★ | 受講後のフォロー | ★★★★★ |
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US-ismは超音波検査ハンズオンセミナーを専門とする会社で、初心者を教える専門の講師が揃っています。教科書に載っていないような裏技や実践に即したちょっとしたコツをわかりやすく指導してもらってます。毎日のようにセミナーを開催していることもあり、我儘な日程の相談に対応してもらえるところもありがたいですね。
また、受講後のフォローアップがしっかりしている点が良いと思います。質問やエコーに関する悩みに対して受講時に担当された講師から丁寧な返答が返ってきます。近いということもありますが、参加者の中で一番人気のセミナーです。