超音波講習会・エコーセミナー

某大学病院研修医教育担当のSです。超音波検査(エコー検査)の指導に病院内ではなかなか時間が取れないこともあり、研修医に対して外部で開催されている超音波セミナー講習会への参加を推奨してきました。

超音波検査の技術を指導しているセミナー会社や学会、研究会等に参加させているのですが、指導の仕方や講習時間、セミナー内容にはそれぞれ特徴があります。「どこに参加したら良いか?」とアドバイスを求められることも多いことから、色々な観点から私なりにハンズオンセミナーを開催している所をランキングしてみました。皆さんのお役に立てたら幸いです。

超音波セミナーおすすめランキング

1位 US-ism

技術の再現性 ★★★★★ 講習内容・時間 ★★★★★
初心者への指導 ★★★★★ 受講後のフォロー ★★★★★
開催頻度 ★★★★★ 会場へのアクセス ★★★★

US-ismは超音波検査ハンズオンセミナーを専門とする会社で、初心者を教える専門の講師が揃っています。教科書に載っていないような裏技や実践に即したちょっとしたコツをわかりやすく指導してもらってます。毎日のようにセミナーを開催していることもあり、我儘な日程の相談に対応してもらえるところもありがたいですね。

また、受講後のフォローアップがしっかりしている点が良いと思います。質問やエコーに関する悩みに対して受講時に担当された講師から丁寧な返答が返ってきます。近いということもありますが、参加者の中で一番人気のセミナーです。

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2位 クリニカルサポート

技術の再現性 ★★★★★ 講習内容・時間 ★★★★★
初心者への指導 ★★★★★ 受講後のフォロー ★★★
開催頻度 ★★★ 会場へのアクセス ★★★

愛知と大阪に会場があり、超音波ハンズオンセミナーに特化した会社です。初心者への指導も上手く、参加者は自信を深めて帰ってきます。特訓セミナーは多くのモデルで長時間のハンズオン。まさに「特訓」なので、集中力に自信のある方におすすめです。

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3位 アスリード

技術の再現性 ★★★★ 講習内容・時間 ★★★★
初心者への指導 ★★★ 受講後のフォロー
開催頻度 ★★★★ 会場へのアクセス ★★★

東京、岡山、福岡で定期的に開催しています。多領域、レベル別に様々なハンズオンセミナーが設定されているため、自分に合った講習が受けられるのが魅力です。

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4位 メディカルサウンズ

技術の再現性 ★★★★ 講習内容・時間 ★★★★
初心者への指導 ★★★ 受講後のフォロー ★★
開催頻度 ★★ 会場へのアクセス ★★★★

名古屋を中心に超音波セミナーや講習会を開催しています。開催の頻度は少ないものの、参加費が安く、内容も参加者には概ね好評なセミナーです。

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5位 エムティ・エンド・エムティビー株式会社

技術の再現性 ★★★★ 講習内容・時間 ★★★★
初心者への指導 ★★★★ 受講後のフォロー ★★★
開催頻度 ★★ 会場へのアクセス ★★★★★

臨床検査技師、看護師、保健師、医師などの医療職の方向けに仕事を紹介している会社で、エコーだけでなく、心電図などのセミナーも開催しています。

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失敗しない超音波セミナーの選び方

1.実技講習会は少人数制か?

技術を教えるセミナーや講習会は、プローブにどれだけ触れるかが大切なポイントになります。いくら講習時間が長くても、ハンズオンの時間が短ければ技術の向上には結びつきません。

また、実技の時間が長くても、参加人数が多すぎると一人ひとりが装置を使って実習する時間は少なくなります。講師の目も全員に行き届かないでしょう。ランキングで紹介したセミナーは、どこも参加数を5名以下に限定した少人数ハンズオンを開催していますので、各参加者あたりの実習時間を十分に取っています。

2.講師は教えるプロか?

超音波検査の技術はあっても「検査ができる」と「やり方を教えられる」のは話が違います。特に長い年月をかけて身体で覚えてきた超音波検査技術を誰にでもわかるように伝えるのは、なかなか難しいもの。教える技術を有する講師が担当しているかどうかは、選ぶ際に重要なポイントになります。

其々の講習会では参加者の感想を公開しているところもありますので、ウェブサイトなどで参考にすると良いと思います。

3.実践で使える内容が教われるか?

エコー検査は教書に載っている内容を真似るとできるか?というと、そんなに簡単な技術ではありません。ちょっとした加減やコツで画像が大きく左右される事もあります。患者さんの体型や臓器の位置・角度によって、必要なテクニックも多彩なものが求められます。

様々な状況に対応できる実践に即した技術を教えてもらえる講習会であること。また、効率的な検査手順や描出方法を論理的に指導してもらえるかというところも選ぶ際のポイントとして押えたい部分です。

4.エコー初心者の道標となる内容か?

実技講習会に参加するのは、少なくともその領域の検査に対しては初心者となります。初心者といっても、これからスタートする者からある程度実践をこなしてきている方も。其々のレベルに合った内容・テクニックを教授してもらえるとありがたいですね。

そして、エコーの技術は1日や2日で習得できるほど簡単ではないので、実習の中で個々人の悪癖や今後の課題などを指摘・提示してもらえることも選ぶ際のポイントとして大切なことです。

5.セミナーの時間は適正か?

超音波検査のセミナーや講習会の時間は、開催主催によって様々です。いわゆる座学の講習会であれば1~2時間程度のものから4~5時間かけて開催されるものもあります。実技のハンズオンであれば最低でも4時間くらいから、長いものだと2日間かけて行っている講習会もあります。

超音波検査は対象領域によって観察組織・臓器の範囲や評価する内容も異なるため、ハンズオンであれば実技にどれくらいの時間を確保しているかなど、ウェブサイトや掲載されていなければ直接電話やメール等でプログラムを確認しておきたいところです。

6.参加費用は適正か?

学会や研究会等の公的な団体で開催しているセミナーの参加費用は、無料もしくは比較的安価な設定がされているようですが、セミナー会社で開催されているセミナーは3万円くらいから高いものだと10万円くらいの講習会もあります。

ハンズオンは非常に高いのですが、会場代や超音波装置などの機材、講師や患者モデルなど色々と経費がかかっているのでしょう。価格に見合う内容、セミナーで得られる技術や知識と照らし合わせて検討すると良いです。

一般的にハンズオンのセミナーであれば、1回の参加に3~4万円くらい(前述の5名で行っている場合)が相場のようです。2日間の講習だと5~8万円程度でしょうか。個人指導は10万円くらいが妥当な価格かもしれません。安い講習会は実技がなかったり、ほんのちょっとしか出来ないと思った方が良いです。(以前、3千円という参加費に飛びついたら、講師が実技をやっているのを見る講習会で、実際に装置に触ることはできませんでした。)

7.開催日程や頻度は?

できるだけ早く講習会を受けたいと思っても、参加したい講習会が1年先では困ってしまいます。受けたい時にセミナーが開催していると有難いし、職業柄、参加日程の選択肢も多い方が助かると思います。

また「開催頻度が多い」=「多くの方が参加している」=「内容が良い」と思うのですが、いかがでしょうか。

8.参加後の対応は?

超音波セミナーへ参加した後に病院へ提出する領収書や参加証明書が必要になった、セミナー時に教えてもらった内容で聞き漏らした部分があった、実際に検査してみると思うようにできない・・・。そのような時の対応体制が非常に重要です。すぐに電話やメールなどで連絡がとれるかを確認しておきましょう。

特にエコーに関する悩みや質問に回答してもらえるフォローアップ体制は大切です。質問に制限があったり、有料であったりする会社も少なくありません。アフターフォローは大切ですから、事前に確認しておくことをおすすめします。

9.セミナー会場や機材について

セミナー会場へのアクセスについては、もちろんできるだけ近い方が良いのですが、超音波検査の講習会やセミナーの特性上、開催している団体は限られています。であれば、駅に近い会場で開催されていると便利です。駅から「徒歩30分」とか、「バスで20分」とかよりも「駅を出てすぐ」の方が利用しやすいのは当然です。

会場内の設備やセミナーで使う機器についても確認しておきましょう。できれば普段自分が使っている機械で教われるとラッキーですが、どこのメーカーでも使い方にはさほど変わりはないので問題はありません。少なくとも使う装置が「ポータブルか」「据え置き型か」くらいは確認しておきたいものです。

10.運営者情報は詳しく明記されているか

エコーセミナーを開催している団体は学会や研究会、会社法人、個人運営など様々ですが、信頼できる主催者かどうかは大切です。その主催元が有名か無名かではなく、団体の概要、所在地、代表者名、連絡先(電話番号・メールアドレス等)などしっかり明記されているかどうか確認しましょう。

過去の開催実績なども確認できると安心して参加することができると思います。

超音波セミナー参加時の注意点

1.持ち物

最低限、筆記用具くらいは必要かと思います。また、事前に講習会で必要な書類や資料等が届いている場合は、当日忘れずに持参しましょう。セミナー内容の撮影や録音が可の場合は、録画機能のついているデジカメや録音用レコーダー(ボイスレコーダー)等を持っていくと、受講した後帰ってから復習するような時に大変役立ちます。

2.服装

白衣や検査着の持参が謳われている場合は忘れずに持参しましょう。そうでなければ、通常は普段着のままで参加できるところが殆どです。不安な場合は事前に問い合わせておきましょう。他に、会場の空調(冷暖房)が合わないこともありますので、薄手の上着等で調整できるようにしておくと、寒すぎたり、暑すぎたりといったことが避けられます。

3.質問内容

日常、エコーで不安な点や分らない部分等をまとめたメモを持参すると、当日講師への質問や相談がスムースにできると思います。普段からの疑問は必ずメモっておきましょう。また、そのためにもセミナー参加前には可能な限りプローブを持ち、苦手なポイントや疑問点を明確にしておくことが、意義のあるセミナー受講に繋がる事と思います。

4.入退出時間

セミナー参加時は、遅くとも開始5分前までには会場へ入りましょう。開始時間が予定より早まる事はないと思いますが、終了時間は遅れるケースもあるので、帰りの交通手段は余裕をもった時間で予定しておくことをおすすめします。特に航空機や新幹線等はギリギリの時間での予約は避けましょう。

まとめ

初心者にとって超音波検査のセミナーは受講しておいた方が独学でやってこられた先生と比較して確実に上達のスピードが早まります。業務の中で長時間の系統立ったエコーの教育を行うのはなかなか困難だと思いますので、ぜひ1日だけでも時間を取り、職場から離れて集中した場でじっくりエコー検査の勉強をしてみて下さい。エコーのスペシャリストから指導を受けることで、今まで思いもよらなかった技術が身に付いたり、苦手が簡単に克服できたりということはよくある事です。

超音波セミナーや講習会への参加を検討する際に、本サイトが1人でも多くの方々のお役に立てることを期待しております。

超音波セミナー・エコー講習会の種類

腹部エコー
肝臓・胆嚢(胆管)・膵臓・脾臓・腎臓・消化管(食道、胃、小腸、大腸)・膀胱・前立腺・腹部血管等、腹部臓器の超音波セミナー。座学講習会や実技講習会(ハンズオン)等、学会や研究会主催のセミナーが全国区各地で開催されています。

循環器エコー
心臓超音波検査(心エコー)・経食道心エコー・血管エコー(頭蓋内、頚部、腹部、上肢、下肢)等 循環器領域に対する超音波セミナーを紹介しています。代表的なのは心エコー図学会ですが、超音波医学会や超音波検査学会、各地で講習会もお多数開催されています。

乳腺エコー
マンマエコー・乳房超音波検査・乳がん検診。乳腺を対象とした超音波検査セミナーです。実際の装置を使った講習会は少ないのですが、座学セミナーの開催は年に数回あります。

頚部エコー
甲状腺・唾液腺・頚部リンパ・頸動脈エコー等。頚部領域における超音波セミナーについて紹介しています。ハンズオンへの参加が検査技術習得の早道です。

整形領域

運動器、肩、肘、手首、指、膝、足首等の関節および筋肉、腱等の超音波検査

産科・婦人科エコー
妊産婦・子宮・卵巣エコー。産婦人科領域における超音波セミナー。

超音波検査に関する認定試験
超音波検査士・専門医・経食道心エコー認定試験・脳神経超音波検査士・血管診療技師(CVT)等、超音波検査に関する認定試験や資格試験(医師、研修医、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師)に対する講習会、勉強会等。

超音波検査セミナー・エコー講習会 一覧

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